株式会社メディカルシステムネットワーク
松原彩花さん(仮名・IR担当) 29歳
転職の軸を明確に、札幌で出会えた理想の環境。
東京の化学品専門商社に新卒で入社し、財務・総務・経営企画部門での実務を経て、IR専任担当として活躍していた松原さん。結婚後に配偶者の札幌Uターン転職が決まり、生活拠点の移動に合わせて自身も転職活動を開始する。
勤務地と職種の両軸を大切にしながら転職活動を進め、最終的に選んだのは経営管理部内にIR専任担当ポジションがある上場企業、メディカルシステムネットワーク。企業の成長戦略に関わりながら、これまでの経験を活かせる環境に強く惹かれたという。
地方で専門性の高いキャリアを継続するという道を切り拓いた松原さんに、転職の経緯や現在の生活について伺った。
※本記事の内容は、2025年9月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 1回
- 活動期間
- エントリーから内定まで42日間
転職前
- 業種
- 化学品専門商社
- 職種
- IR担当
- 業務内容
- 開示資料の作成、IRイベントの実施、社内報の作成、IRサイトの運営、広報業務など
転職後
- 業種
- 医療・ヘルスケア
- 職種
- IR担当
- 業務内容
- 開示資料の作成、IRイベントの実施、IRサイトの運営、投資家対応、サステナビリティの推進など
自分の軸が決まったとき、道が拓けた。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
現在はメディカルシステムネットワークの経営管理部でIR業務を担当しています。株主や投資家に向けた情報開示、決算説明資料の作成、IRイベントの企画・実行などが主な仕事です。
さまざまな部署と連携し、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。社内外との調整も多く、「どう伝えるか」を常に意識しています。
最近では投資家との関係構築にも力を入れ、IR活動を通じて企業価値向上に貢献できるよう努めています。
入社前のご経歴を教えてください。
新卒で化学品専門商社に入社し、約6年半勤務しました。最初の3年半は財務部で入出金管理、資金繰り、外為対応など資金管理業務を幅広く担当。その後、総務部で株式実務や社内広報、IR業務を経験し、新設された経営企画IR部で株主・投資家向け資料作成や説明会対応を専任で担当しました。
数字を扱う仕事に加え、「どう伝えるか」という視点の面白さに魅力を感じ、IR分野でのキャリア志向が高まりました。
転職のきっかけは?
夫が地元の札幌へUターン転職することになったのがきっかけです。当時の私の勤務先企業にも札幌支店はありましたが、部署体制から異動は現実的ではなく、「札幌で自分の経験を活かせる仕事を見つけたい」と前向きな気持ちで活動を始めました。
転職活動はどのように進めましたか?
初めての転職だったため、大手転職サイトに登録して情報収集から開始しましたが、自分に合う求人が見つからず、転職軸が曖昧なことに気づきました。
そこで「勤務地は札幌」「興味の持てる業界」「これまでのキャリアを活かせる仕事」という3点を軸に再設定しました。
転職サイト経由でリージョナルキャリア北海道のコンサルタントから連絡を受け、一気に活動が加速しました。
そもそも転職活動自体が初めてだったので不安もありましたが、疑問や悩みを相談できたことが一番ありがたかったです。
現職と並行しながら面接は終業後の夕方から夜に集中させ、事前に企業の価値観や雰囲気を教えてもらえたことで安心して臨めました。
今の会社に決めたポイントは?
IR専任ポジションが明確に設けられていたことが最大の理由です。地方に本社を構える企業でここまでIR体制が整っているのは珍しく、経験を活かせる環境だと感じました。
加えて、上場企業としての安定性や信頼性、面接で感じた社員の人柄や誇りを持って働く姿勢にひかれ、「ここでなら長く安心して働ける」と確信しました。
IRの専門性を深め、暮らしにもゆとりが生まれた。
転職していかがですか?
IR業務の幅が広がって日々新たな学びが多く、充実感があります。特に決算開示資料作成に携わったことで業務理解が深まりました。
経営陣との関わりも増え、企業方針や方向性の理解も進み、より戦略的に働けている実感があります。
転職して良かったと思うことは?
働く人たちの雰囲気がとても良く、上下関係に縛られず意見を出しやすい風通しの良い職場であることです。
何かあればすぐ相談でき、さらに企業理念や方向性が自分の価値観と一致しています。理想としていた働き方が実現できています。
困っていることや課題はありますか?
課題として感じているのは、業界特有の専門性や慣習に対する理解を深める必要がある点です。医療業界は法規制や制度の変化が多く、IR資料を作成する際にも専門用語や背景知識を正確に把握しておく必要があります。
前職とは異なる分野であるため、自主的な情報収集や日々の学びを積み重ねていくことが求められており、業務の幅と深さを両立させていくことが目下の課題です。
生活面の変化はありましたか?
札幌の気候は自分に合っており、週末は夫と自然を感じながら散歩する時間も増えました。ちょっとした外出でもリフレッシュできる環境が整っています。
生活のペースが落ち着いたことで、仕事とのバランスもとりやすくなり、無理なく継続できる働き方が実現できています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
これまでのキャリアを俯瞰し、譲れない軸を明確にすることが大切だと思います。私は軸を定めたことで道が拓けました。
誰にも相談できずに活動すると、悩むこともあります。一人で抱え込まず、信頼できる転職支援サービスを活用することもおすすめです。
私はリージョナルキャリア北海道のコンサルタントのサポートがあったことで、自分だけでは見つけられなかった求人に出会い、選考の過程でも心強い支えとなってくれました。
転職は不安もありますが、焦らず進めれば自分に合った環境に出会えるはずです。