転職成功者インタビュー

株式会社HBA
村上雄太さん(仮名・人事) 30歳

どうせ頑張るなら前向きな仕事を。北海道で広がった人事キャリアの可能性。

関東の鉄道会社に総合職として入社し、札幌のグループ会社への出向や本社の人事部で、労務や人事制度の企画に携わってきた村上さん。2020年、コロナ禍で業績が落ちるなか、社員のボーナスを減らす施策やそれに伴う人事制度の変更、労働組合との交渉を担った。

会社を守る大事な仕事だと分かっていながらも、「どうせやるなら前向きな仕事をしたい」と、異業界で人事の経験を活かす道を考え始めたという。

出向していた3年間で北海道に惹かれていた村上さんが選んだのは、札幌に本社を置くIT企業のHBA。新卒採用と教育を経て、現在は課長代理として給与・労務を担う村上さんにIターン転職体験談を聞いた。

※本記事の内容は、2026年11月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで54日間

転職前

業種
鉄道
職種
人事(人事企画・制度)
業務内容
グループ会社への出向で人事総務全般を担当。本社人事部では、労務管理と人事制度の企画・設計に従事。

転職後

業種
SIer
職種
人事・労務
業務内容
新卒採用・教育を経て、給与・労務を担当。給与システムの刷新にも従事。

どうせ頑張るなら、前向きな仕事で。30歳で北海道の会社を選んだ。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

人事グループで給与・労務を担当しています。キャリア入社から約3年は新卒採用と教育を担い、2026年7月ごろに担当業務が替わりました。いまは給与システムの入れ替えを進めているところです。

前職では労務や人事制度に長く携わっていたので、その知識がそのまま活きる分野に戻り、久しぶりにホームに戻ってきた感覚で、楽しみながら取り組めています。

入社前のご経歴を教えてください。

関東の鉄道会社に総合職として新卒で入社しました。駅員や車掌、グループ会社での研修を経て、最初の配属で札幌のグループ会社へ出向。給与・労務を主に担当し、採用・教育・秘書まで、人事総務を中心にバックオフィス全般の仕事を幅広く担いました。その後は本社の人事部で人事制度の設計、労使交渉の窓口などを担当しました。

生まれも育ちも関東で、地元で一生働くつもりで就職しました。初めて地元を離れた札幌での3年間で、生まれ育った街以外で暮らす面白さを知ったのが、北海道に惹かれた一番のきっかけです。

転職のきっかけは?

本社に戻った2020年は新型コロナウイルスが猛威を振るっていた時期で、売上が激減するグループ会社もありました。

本社では社員のボーナスを減らす施策や、労働組合との団体交渉を担いました。会社を守る大事な仕事でしたが、「どうせなら前向きな仕事で頑張りたい」と強く思うようになりました。

そこで、成長のポテンシャルが大きいIT業界などに興味を持ち、調べ始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

当初は東京の企業を中心に探し、北海道への転職は選択肢の一つでしたが、求人は多くありませんでした。北海道は地元企業が強い市場だと感じていたので、地域に根ざした転職支援会社を探し、検索で見つけたのがリージョナルキャリア北海道(運営:リージョンズ株式会社)です。

当初は1〜2年かけて転職を考えるつもりでしたが、リージョナルキャリア北海道への相談から2カ月ほどで北海道へのIターンを決断しました。

東京の新しい会社で5年10年とキャリアを積んだ後に北海道の会社へ移ろうとしても、仕事面での新たな出会いや挑戦、ライフステージの変化もあり、決断しにくくなるかもしれない。それなら30歳の今、北海道の会社に入ってキャリアを築いていこうと考えました。

担当のコンサルタントはキャリアが私とよく似ていて、労務や団体交渉の話をすぐに理解してくれました。担当が違っていたら、転職していなかったかもしれません。

今の会社に決めたポイントは?

一番は仕事の幅の広さです。HBAは官公庁・自治体から民間企業まで幅広いお客さまを持ち、データセンターや業務を請け負うBPOの部門もあります。北海道にいながら、東京の情報も、民間や自治体の情報も入ってきます。

前職はグループ会社を含めると業務の幅が広く、本当にさまざまな事業を行っていました。同期や先輩後輩が本社やさまざまなグループ会社で働いており、多くの情報が入ってきました。

その幅広い知識や情報は、私の人事としてのキャリアの大きな武器となっています。その経験から、自社内で幅広い事業を展開している会社で働くことは、今後のキャリアを広げる上でも重要だと考えています。

年収については東京の企業と比べるとやや下がりますが、生活コストの差を考えれば大きな問題はないと感じました。

採用のリーダーとして、施策も予算も自分で動かせる。

転職していかがですか?

大きなギャップもなく、楽しく働けています。新卒採用は成果が人数で見えるので、目標を定めて取り組みやすい仕事でした。

私が入社した当時、21人だった新卒の入社人数は、その後も前年を下回ることなく、38人まで増えました。もちろん私だけの成果ではありませんが、毎年目標をクリアできたことは大きな手応えです。

転職して良かったと思うことは?

前職は大きな組織で、何か一つ決めるにも上司の承認や社内調整が必要でした。その中で、組織としての意思決定や上長を納得させる説明の仕方など、多くのことを学びました。一方で、仕事を進めるには時間がかかり、自分の担当範囲も限られていました。

現職の人事グループでは、業務ごとにチームが分かれており、リーダーを中心に業務を行っています。私は入社時から採用のリーダー的な立場を任され、施策の企画から予算の配分まで、ある程度自分の裁量で進めることができました。

IT業界に来て、視野も広がりました。時代の流れもありますが、生成AIの普及なども間近に感じ、日々勉強しながら過ごしています。そして何より、北海道で暮らしたいという想いも叶いました。

困っていることや課題はありますか?

地域による情報量の差は感じます。東京なら毎日のようにあるイベントや勉強会も、北海道では月に1回、年に1回ということも少なくありません。オンラインのセミナーでは、現地の懇親会に参加できません。

北海道にいる以上、新しい情報は意識して取りに行く。その姿勢を忘れないようにしています。

生活面の変化はありましたか?

札幌は以前3年間住んでいたので、雪がつらいといったギャップはありません。一番変わったのは通勤です。関東では1時間以上かけて通うのが当たり前でしたが、以前札幌に住んでいた時は家から会社まで30分だったので、再び東京へ戻ると、それがとてもつらく感じました。

夏は暑すぎず、電車もあまり混んでいません。趣味のランニングやキャンプにもいい環境で、公園が多く子育てもしやすいです。一度地方に住んでみると、東京がすべてではないと実感できるかもしれません。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

すぐに転職しなくてもいいので、まずは行動して情報を集めてみることが大事だと思います。オンラインが普及した今では、どこにいても情報を集めることができます。「いつか」と言っているうちは、人はなかなか動きません。

地方へ移るとなると、年収が下がるのではないか、成長するには都会にいた方がいいのではないかと考えると思います。私もそうでした。

でも、今いる会社が10〜20年後にどうなっているかは分かりませんし、そこに居続けたからといって、自分が成功できるかなんて分かりません。選んだ場所でどうキャリアをつくるかは、結局その人の頑張り次第だといえます。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
荻野 智史

村上さんと初めてお話ししたのは、2022年6月のオンライン個別相談会でした。当初はじっくり1〜2年かけて転職したいというご意向でしたが、「伸びている業界で自身も成長したい」「人事として会社を動かしたい」という軸が明確になり、その軸に合う会社として面談直後にHBA社をご紹介しました。

私自身もIターンで、前職では労働組合との交渉も経験していたため、労務のご苦労など共通する話も多く、すぐに打ち解けることができました。将来のキャリアまで見据え、30歳で北海道へ移る決断をされた姿が印象に残っています。

入社後は新卒採用で毎年目標を達成され、いまは課長代理として人事労務業務を担われています。選んだ道を自分で正解にしていく村上さんの、今後のさらなるご活躍が楽しみです。

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