地域情報ブログ

企業2026.06.16

北海道糖業株式会社の工場見学レポート|「砂糖だけではなかった」意外な事業の広がりと可能性

こんにちは。リージョナルキャリア北海道コンサルタントの續です。

先日、北海道糖業株式会社のバイオ工場を見学させていただきました。「砂糖メーカー」というイメージを持って訪問しましたが、発酵・培養・精製の技術を活かしたバイオ受託生産の事業が想像以上に充実していて、あらためて勉強になる時間でした。

北海道糖業とは|砂糖づくりから広がった技術の可能性

北海道糖業株式会社(Hokkaido Sugar Co., Ltd.)は、1968年(昭和43年)の創業以来、北海道の甜菜(ビート)から砂糖をつくりつづけてきたメーカーです。本社は北海道・札幌市。長年にわたり、砂糖の収率を高めるための無泡精密製糖技術を磨いてきた会社でもあります。

その歩みのなかで培われたのが、発酵・培養・精製という一連の技術です。現在は「バイオ生産部」として北見工場・札幌工場の2拠点を構え、全国の企業から受託した微生物関連製品の生産を担っています。

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50年以上かけて育ててきた発酵・培養技術

昭和43年、北見製糖所での酵素メリビアーゼ製造からスタートしたバイオ事業。その後、無菌培養によるクロレラ・乳酸菌の培養、機能性食品素材の開発、精製プラントの増強と、長い年月をかけて技術と設備を積み上げてきました。

平成4年(1992年)にはオリゴ糖の製造にも着手し、各種の新製品を生み出してきた実績があります。培養関連の受注増加を受け、現在は微生物の培養を中心とした受託生産に注力しています。こうした歴史の厚みが、現在の技術力と信頼の土台になっています。

現場を見て変わった バイオ工場のイメージ

工場内は撮影禁止のため写真でお伝えできないのが残念ですが、北見工場の主培養槽は60kℓ、札幌工場は46kℓと、試験から本生産まで対応できる設備規模が揃っています。小さなジャーファーメンター(10〜30ℓ)での試験から始まり、スケールアップを経て本生産へと段階的に進められる体制は、受託先の企業にとって使いやすい仕組みだと感じました。

「検討・小規模テスト・モデルプラン・試験生産・本生産というステップをお客様と一緒に踏んでいける体制が整っています」(同社パンフレットより)

同社の亀田社長は「酒蔵のような業務のイメージ」とも表現しています。試験管というよりも大きなタンクで菌を育てて分離する、体力も使うフィジカルな現場です。バイオと聞いて身構える必要はないかもしれません。

▶ 亀田社長のインタビュー記事はこちら
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工場見学後に皆さまと記念撮影(写真左から)
新井(リージョンズ)/横山雄紀氏(横山製粉 専務取締役)/藤井龍之輔氏(北海道糖業 バイオ生産部 札幌工場 製造係長)/亀田喜郎氏(北海道糖業 代表取締役社長)/續(リージョンズ)/高岡(リージョンズ)

試験から量産まで支える生産プロセス

工場の生産工程は、大きく次の流れで進みます。

原材料受入 → 培地殺菌・培養 → 遠心分離 → 膜処理・精製 → 乾燥・充填 → 出荷

MF膜・UF膜による分離精製、噴霧乾燥機(スプレードライヤー)による粉末化、液充填から凍結保管まで、一連のプロセスを自社設備でまかなえる点が強みです。

食品から医薬まで 広がる受託生産のフィールド

主な受託分野は以下のとおりです。

  • 機能性食品素材(健康食品・サプリメント向け微生物素材など)
  • 食品および工業用酵素
  • 機能性微生物
  • 医薬用原料

生産物の対象も幅広く、微生物そのものの培養・製品化から、菌体培養液からの有効物質の抽出・分離・精製、熱不安定物質の処理、酵素反応を活用した精製工程まで、多様な工程に対応しています。

Uターン・Iターン転職の選択肢として

発酵・微生物・精製・品質管理の知識や経験をお持ちの方にとって、こうした仕事が北海道内にあることは、転職やUターンを考えるうえで一つの手がかりになるかもしれません。製造・品質管理・研究開発などのポジションで、バイオ・食品・医薬品業界でのご経験が活かせる可能性があります。

亀田社長は「専門的な知識より、やる気と知的好奇心」と話しています。バイオの現場経験がなくても、前向きに取り組める方を歓迎するスタンスは、キャリアチェンジを検討している方にとっても心強い言葉ではないでしょうか。

北見・札幌の2拠点があるため、道内のどのエリアからUターンを検討されている方にも選択の幅がある点も魅力です。「北海道に戻りたいけれど、自分のスキルを活かせる仕事があるか不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

北海道糖業への転職・移住に関心のある方は、リージョナルキャリア北海道にお気軽にご相談ください。担当コンサルタントが求人情報や職場環境についてくわしくお伝えします。


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續 似洋

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